羅漢果（ラカンカ）のすべてがわかる羅漢果（ラカンカ）専門サイト

　羅漢果（ラカンカ）のふるさとは中国の広西省「桂林」です。ベトナムに隣接する中国の最南端に位置し、西江の支流・桂江では吃立する奇石の渓谷が世界的に有名。渓谷が霞む景観は水墨画そのもので、まさに仙人の存在を想像したくなる幽玄さです。羅漢果（ラカンカ）は世界でただ一ケ所、ここ桂林周辺でしか育ちません。他の地域で栽培しようとしても、うまくいかないのです。当然、日本で売られている羅漢果（ラカンカ）も、すべて桂林からの輸入品です。ではなぜ桂林周辺でしか育たないのでしょうか。

まず第一に、その独特の「土壌」があげられます。桂林周辺の土地は、太古の昔（約３億年前）は海底であったため、その土壌は多くの海中生物の死骸で成り立っています。この堆積した石灰質カルスト台地はカルシウム、マグネシウム、銅、亜鉛、マンガンを始めとする「ミネラル分」を非常に豊富に含んでおり、このことが「ミネラル」を多く持つ羅漢果（ラカンカ）の生育に大きな影響を与えているのです。

第二に、独特の「気候」があげられます。桂林周辺は平坦地がほとんどなく、渓流が多くあって、とても排水が良い土地です。その土地がら年間降水量が多く、しかも昼夜の温度差が大きいため濃霧が出て、日照時間が大変短くなります。羅漢果はこの点を好むのです。

そして第三に、強烈な「紫外線」があげられます。この周辺は、標高４００〜１０００ｍの山岳地帯で、緯度的にも亜熱帯に属し、大変強い紫外線が常に降り注いでいます。この紫外線は植物にとっても大きなストレスです。しかし、この非常に厳しい環境こそが、「抗酸化ビタミン」を多く持つ羅漢果（ラカンカ）の生育に大きく関わっているのです。

　羅漢果（ラカンカ）の生育にはこれら様々な気候、環境条件が揃わなければならず、桂林周辺は、世界中でもこの条件を備えた数少ない土地の一つであり、羅漢果（ラカンカ）の生育にぴったりと合った土地なのです。広い中国の中で、桂林でしか育たなかったこと。それが、羅漢果（ラカンカ）が長きにわたって「幻の果実」であった理由なのです。